今日は課題が追いつかないので学校休んで
家でずっと課題やってました。
金曜日に提出やからまだちょっとは日残ってるんやけど、
明日は出来なさそうやからどうしても今日仕上げたくて。

その課題の内の１つが戦争とかで襲撃されたジャーナリストについて
記事をピックアップしてそのことについて意見を書けっていうのやったんです。
そしてその記事をネットで探していたときのこと。
香田証生さんの殺害についての記事が出てきました
もう４年も前なのか　と時の流れの早さに吃驚すると共に
あの頃の自分と今の自分とでは受け止め方が全然違うことに気が付きました

４年前の自分はまだまだ考えの浅い高校生。
メディアと同じように
彼が殺されたのは自業自得だと思っていました
確かに彼が軽んじてイラクに入国したのは確かです
しかし、だからといってあのようにむごい殺され方をされることが正当だと言えるのでしょうか
それが本当に彼の報いなのでしょうか
私にはそうは思えません

あるサイトでこんなことがかいてありました

"一人の死んだ日本人を、まるで犯罪者のように扱う国
自殺行為だ、自業自得だと責められた青年、香田証生
加害者の親族のような対応を迫られる肉親
死んだ人間の殺害映像を宝物でも探すかのように
Web上で探し回る人間達
この国はいつからこんな国になってしまったのだろう"

また別のサイトでは
"この国では「世間に迷惑をかける」ことは許されない"
と。

まず彼がどのような経緯でイラクに至ったかということよりも、
遠い戦地で１人の邦人が残虐な殺害をされたこと
そこが一番大切ではなかったのでしょうか
証生さんは立派な被害者です
何故人々はそこには触れずあたかも当然のように彼を非難したのか
何故彼の親もがひどい非難をあびなくてはいけなかったのか
何故日本は自衛隊を撤退できなかったのか
大きなものについていくためには少数の犠牲は仕方が無いということなのか

日本という国自体が上記のような国民性を生んだのでしょうね
親は一番に息子の死が悲しかったはずです
それでも大衆の前で「ご迷惑をおかけしました」と述べなければならなかった
彼らの気持ちは一体どれほどだったのか計り知れません



そしてもう１つ思ったこと。
ちょうど今授業でメディア関係のことをやっていて
ちょうどこの前の火曜日にも皆でディスカッションをしてたのですが
残酷な写真または映像をメディアは報道すべきか？ということについて。
私はその時
「人は戦争の悲惨さを知るべきだから多少の緩和は入れても報道すべきだ。
だってそれが実際に起きている真実なのだから。
人は真実を受け止めなければならない、目をそらしてはいけない」
と発言していました。
しかし今日証生さんの記事をみていて、
もし今ここに証生さんの殺害された動画が再生されたら(実際にネットで流されていたので探せばあるとは思いますが)
私はそれを直視できるのか、と。
答えはノーです。はっきり言って、できません。
とても人の首が切られてる映像を直視するのはあまりにも悲惨で辛すぎます…
動画の何分にはこういう場面だ、という細かく書かれたリストを読んだだけでも
残酷さが伝わってきて少し気分が悪くなったほどでした。

そして２日前の自分の発言がいかに浅はかで
現実を知るべきだ　と主張していた自分が現実を知っていなかったかを痛感しました
恥ずかしいです
所詮自分はきれいごとしか並べられない安全な地でぬくぬくと育った人間なのだと気付きました
いくら世界に目をむけていたところでここは安全な国、日本なのだと
私にはまだまだ現実を受け止められるだけの知識もなければ覚悟も無い人間です。




これからの自分には一体なにができるのだろう




上手く言葉がまとまりませんが、今日証生さんの記事を読み返して、
今尚このような思いが今頭を巡っています



むずかしい